Wind Power Plant

86-87日目 食と未来のエネルギーを考えよう!

Feb 10 • ブログ • 469 Views • No Comments

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Nagoya's morning coffee comes with toast and an egg 名古屋のお得なモーニング

外国の友人に、日本では物価がとても高いのだろうと言われることがよくあります。これはもちろん、どこの国に比べているのかによるし、実際何でもかんでもが高い訳ではありません。外食ではアメリカみたいに高いチップを払う必要がないし、とてもおいしい食事をリーズナブルな値段で食べることは十分可能です。

名古屋やこの周辺では「モーニング」がとてもお得だと教えてもらったので、試してみる事にしました。コーヒーを頼むとトーストとゆで卵がついてくるというおいしい話。おまけに100円で小倉をプラス。トーストに小倉・・・初めてだったけどつまりこれって、オープンサンドイッチならぬ「オープンあんぱん」ってとこですね。 :)

海に囲まれた日本を自転車に乗って行くと必ず見るのが船。小さな木製の漁船から大型の旅客船、はたまた太平洋に沈んでしまったかの有名な戦艦大和など、造船は日本を代表する産業。一時期ほどの勢いはなくなったといえども、日本中を旅していると、船作りの心が生きる街にしばしば通りかかります。こんなに素敵な白いヨットを見て、あ〜こんなかっこいい船で海にクルージングに行けたら気持ちいいだろうな〜〜〜!!!と思いにふけったり。(そして更にこれをじっと見ていると、「ファイトー いっぱーーつ!」という言葉が浮かんでくるのも事実。)

yacht ヨット

日本に訪れる外国人にとって面白いと思われることの一つが、日本風にアレンジされた外国の食べ物。日本で大人気のモスバーガーが大好きだという外国人が多いのを知っていましたか?バンがお米になったり、中が焼き肉だったり、そして何より新鮮で時間がかかるという、この時点で既にファーストフードではない、とっても日本なハンバーガー屋さん。

Mos Burger Japanese Fine Burger & Coffee モスバーガー

この旅ではめずらしく、久々にハンバーガー食べました。ポテトはこのブログに初登場じゃないだろうか。

Mos Burger in Japan モスバーガー

甘いものを食べたくて、どこかカフェで一息つきたい、でもあんまりお金がない・・・。こんな時の解決方法の一つを発見しました!和菓子屋さんに寄った時のこと。素敵な和の店内には椅子がいくつかあって、和菓子を一個買ったらお茶を出してくれました。カフェじゃないけど、ちょっとおいしく一息つける日本だけのひと時。しかも、こんなことするサイクリストはあまりいないらしく、珍しがったお店の方がもう一つおまけにお菓子をつけてくれました。人と違うことをしてみると、こんなラッキ〜なこともあるもんです。 :)

Having tea at the sweets maker's shop 和菓子屋さんでお茶

6月にはあじさいがそこら中に咲いていました。桜だけじゃなく、一年中色んな花が愛でられる日本。四季があることで、花だけではなく食事も彩りを変えていくのがこの国の素晴らしいところです。つい最近、私の旅の始めに一緒に自転車に乗った世界一周中のスペイン人のサイクリスト biciclown と話したのですが、日本を去った後、オーストラリアを経て現在ニュージーランドにいる彼が言った一言がこれ。

「日本の飯はうまかった。こっちと比べ物にならない。」

嬉しいですね。季節感を大切にする和食は、野菜や魚だけでなく、季節限定のチョコレートや新ジャガのポテトチップなど、とどまる所を知りません。自然が作り出す、旬のものを楽しむ事には、栄養価が高いという他にも、育てる過程で消費されるエネルギーが少なくて済むというメリットがあります。

Pink hydrangea ピンクのあじさい

お日様のもと、日曜日の弁天島では釣りを楽しんでいる人達がたくさんいましたよ。

A boat at Bentenjima 弁天島をボートが爽快に

田んぼにはカモ達も。タニシ駆除の為に飼っている農家さんもいますよね。

Ducks in a rice field 田園のカモ

そして、これは本当に新鮮じゃないと食べられない物にありつきました。初めての生しらす!これってイワシの稚魚なんですね。普通は茹でたり干したりしてあるものですが、港の近くにいた食いしん坊チャリダーが「生しらす」の文字を見逃すわけはない。こんなにおいしかったのね!素通りしなくてよかったー。

Shirasu & other seafood bowl 生シラス海鮮丼

太平洋沿いは風が強かったけど、この景色を見て!ヒャーッホーーー!!!

Windy beach

どれだけ強風だったかっていうのはこの風力発電の風車がたくさんあることで分かってもらえると思います。もちろんガンガン回ってました。

Wind power!

・・・その証拠。

Wind surfer ウィンドサーファー

この美しい景色とたくさんの風車、そして浜岡原発の側を自転車で通って行っている時、将来のエネルギーのことがずっと頭から離れませんでした。フクシマと日本に起こってしまった悲劇の後、このCO2排出ゼロの「クリーン」であるはずだった技術が私たちの未来を、環境に優しく、低いコストで豊かにしてくれるなど、誰が何を言おうともう信じられません。

そこを通る前の晩の豊橋では、あるお母さんミュージシャンのお宅にお世話になりました。その方が、私と同い年程のカナダ帰りの女性を紹介して下さり、たまたまその彼女が列席していた講演会に顔を出すことができました。それは、原子力が専門の大学教授をゲストに迎えての講話でした。もしかしたら、自分の住んでいる町の近くでもあんな事が起きるかもしれない。危惧する地元住民との質疑応答を後ろで聞く私。これは対岸の火事ではない。もうこうなってしまった以上、日本が「今」正しい決断をしなければ、いつ、そして誰がする時が来るというのでしょうか。私たちが毎日使う電気は、その資源の選択肢によっては健康と命にここまで直接影響を及ぼすという、痛い教訓。

「選択」という事においては、食を考える時にもとても重要だと思うのです。私たちの食べているものは何で、どこでどうやって作られているのか、その源を考える、ということ。私たちの体を動かす「資源」である食べ物が、「自然の意図した季節に地元でできたもの」であるということは、食卓にたどり着くまでのエネルギー消費が少なく済むだけでなく、新鮮で一番おいしい恵みを頂けるという喜びの伴う選択です。(確かに今は放射能問題の関係で、地域によっては近ければいいという問題でなくなってしまったのが、目を背く事のできない非常に複雑で悲しい現実なのですが。 :(

ともあれ「地産地消」は日本だけでなく、海外でも今よく聞く話題です。昔はそれが当たり前だったのに、それをムーブメントにしなければならなくなったことは、人類の進歩と呼べるのか。ま、こんなこと言ってるととても難しいことに聞こえますが、自分の食べるものに興味を持つっていうのはとても楽しい事なんですよね。特に、私のサイクリングのトピックに興味のある方ならなおさらそう思われるはず。 :)

豊橋を出た次の日は、人生で初めて、自転車で100km以上走りました。私は自分の足で、その土地その土地でとれた季節の恵みを食べることを選んだって訳です。

Woot 100km! イェーイ100kmピッタリ〜!

 

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