16-18日目 サイクル、クライミング、山盛り定食、救急病院
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普段一日の間に、私たちは一体何をするでしょう。家と仕事の間で何人の人達と会話し、そして何について毎日話しますか？
私のこの自転車の旅では、本当にたくさんの人達と出会います。生まれ育った日本国内なのに、ほぼ毎日、今までの日常とは全然違うことをやったり話したりしています。
名護の自転車屋さんに、マイチャリのさくらを持って行って、２日ほど置いておくことになりました。でも自転車屋さんがご自分のロードバイクを貸してくださったので（しかもそれもピンク！）、それを使って町中を乗り回ったりして、上の写真のようなかわいいやんばるの家を見つけたりしました。
その間は前の週と 同じゲストハウス に泊まったんですが、そこで関東地方からの９人の旅行者達とバーベキューで出会いました。
食べたり飲んだり歌ったりしている間に、彼らがロッククライマーだということが判明しました。次の朝にクライミングに行くから一緒に来ないかと誘われたので、せっかくだからぜひ！と、即決定しました。
待ち合わせの場所まで自転車で行き、そこからクライミングの地点までみんなでハイキング。でも、垂直の高い岸壁にロープで宙ぶらりんになるとは、前の晩には予想だにしていませんでした。
高く登っていきながら、なるべく地上からどれくらい離れて行っているかを考えないようにして、私の命綱を握っている人をとにかく信用することを考えました。二回登った後には、私の全体重を支えていた両手の指がパンパンに。
下から見てると簡単そうですが、岩に必死にひっついている時は、次にどこを握ってどこに足をかけるのかを考えるのが難しくなります。同じ場所に長くいればいる程、支えている筋肉が疲労して硬直するので、正確に素早く考えて行動することが必要です。肉体的な強さが要求される事はもちろんながら、それと同時に思考のゲームであるなと思いました。
一番経験のあるクライマーの方は、アルパインクライミングのガイドさんでもありました。私が、将来いつか富士山に登るのが夢だと話したところ、その時には一緒に登ってくれると言ってくださいました。すごーいやったー！！旅をして自分とは違う経験を持っている新しい友達を作ると、自分の世界がぐっと広がっていきますね。
さて、これで一日が終わりだと思うでしょ？いえいえ、これは１８日目の始まりに過ぎないんです。クライマー達に感謝とお別れを告げた後、私は自転車を置いていた所まで一人でハイキングして戻りました。そこで、東京から私の友人とその友人と待ち合わせしていたので、彼らのレンタカーに私の自転車を積んで、港の近くにお昼ご飯を食べに行くことになりました。
私の大学時代の友達のまささんが、東京で沖縄料理のレストランを経営されている松田さんと一緒に朝一番の飛行機で沖縄にやってきました。松田さんは沖縄の今帰仁村（なきじんそん）の出身の方で、地元の人達やおいしい物を熟知されています。そんな松田さんが、みなと食堂という所に連れて行ってくださいました。
前にも言った通り、沖縄の定食の量は半端なく多い。私たち全員がそれを分かっていたにも関わらず、松田さんは自分の子供の頃に大好きだったメニューを全て注文してしまいました。毎回ここに来ると子供の頃を思い出してそれをやってしまうらしく、食堂のおばちゃんにその度食べきれずに怒られるそうです（愛情を込めてね）。
沖縄のみそ汁はメインディッシュにもなる。「みそ汁定食」なるものがあって、どんぶりで出てくるのです。
沖縄のヤキソバの麺は、本土のよりも太い。お〜いし〜い！
普通サイズでも巨大なオムライス。
煮付け定食。柔らかーく煮込まれたお肉と野菜がお皿からこぼれそう。
私たち３人プラス、もう２人一緒に食べてるべきですよね！？
たくさん食べる物があったけど、このパパイヤの酢の物はおかわりしてしまいました。さっぱりしてすごくおいしい！酢、砂糖、ごま油であえてありました。これ、私も作ってみたい。
お昼ご飯の後は、実は松田さんは仕事があって沖縄に来られていたのです。経営されているレストランのための沖縄の食材を、地元の今帰仁で買い付けをするために、車で一緒に周りました。そのついでに色んな所を紹介してもらって、後日自転車で周ったらいいよ、と本当にたくさんのきれいな場所を見せていただきました。
そして、紅芋のソフトクリームもごちそうになっちゃいました。紫色のこのソフト、ほんとにお芋の味がしておいしいっ！！
言った先々で、パイナップルとフルーツトマトまで地元の方に頂いて食べました。どちらも沖縄の太陽を受けてあまーい！
そんなこんなで一日が台風のように過ぎて行き、色んな所に連れて行かれて常にお腹が一杯。
でもまだそれでも一日は終わらない。最後には、焼き物の窯元から出てきた時に、犬に噛まれてしまいました。ひどくはなかったものの、もしものことを考え、名護の病院に行きました。日曜だったので救急病院へ。なんてすごい一日だ。
それが全部済んだところで、一日だけ沖縄に来ていたまささんと松田さんは、東京に帰るために那覇空港へ。私は病院から松田さんのお姉さんのお宅がある今帰仁へと自転車で向かいました。
この日一日にやった事の量は自分でも信じられません。暗くなる直前に今帰仁のお宅に到着すると、優しい大城さん家族にバーベキューで迎え入れていただきました。私の耐えない食欲で驚かせてしまったのですが、まあそれは、最後に自転車ですっ飛ばして乗ったのと、犬から逃げ回って走ったせいじゃないかな？
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