55日目 龍馬とカツオの高知へ
「はい、どうぞ」
前日、松山の石手寺へ行っていた間に、駐車場のおばあちゃんが四葉のクローバーを摘んでくれていました。三人いた私たちみんなに一本ずつ。優しい・・・。私は石手寺の裏のトンネルを歩いてちょっと恐怖におののいていたのですが、この四葉ですっかり心暖められて大丈夫になりました。このおばあちゃんに松山でもらった幸運をとっておこうと、朝にこのクローバーをしおりにしてみました。
この日は優しいひかるさんが、私とネイト君を高知へとドライブに連れて行ってくれました。高知にはこの旅で自転車で行くにはスケジュールが合わないと諦めていたので、なんてラッキー!みんなで高知城にも行きました。
各地でお城に行くことが日常化してきていますが、その周辺で地元のおいしい物を頂くのが更なる楽しみ。高知ではカツオが有名なので、それを求めて市場を散策。すごい賑わいです。
その市場の中には、ずらりと酒の並んだ飲み屋さんもあったり。おいしい魚料理も食べられる、なんという絶好のロケーション。
さてうろつくことしばらく、ありつきました!実はこれを食べに高知へやって来たんです。カツオのたたき丼。高知って、カツオの消費量が日本一だそう。カツオと言えば日本食には欠かす事のできない重要な魚。ダシをとる鰹節は口にする事が多いですが、今回は新鮮なたたきを、ねぎとにんにく付きで。うおー美味しいっ!
そうそう、高知城のすぐ近くで、「アイスクリン」を食べました。アイスクリームじゃなくて、アイスクリン。昔は各地でもこう呼ばれていたらしいですけど、今は高知の名物だそうです。トリプルでいってみました。
高知、土佐、と言えば・・・坂本龍馬!海のすぐ側の龍馬像の周りには、たくさんの人達が記念写真を撮りにきていました。私も、高知出身のスーパースターをパチリ!
ドライブのお供にと、松山の坊ちゃん団子を買いました。3色のお団子、これが予想以上においしくて、私のツボに(お腹に?)はまりました。あんこと餅の中間みたいな食感なんですよ。
はまりすぎて団子の一個にはまっちゃった。この旅では本当に色んな物に変身する私。
優しいおばあちゃんにもらった四葉のクローバーが、既に楽しい四国訪問に更なる幸運をもたらしてくれたよう。高知から松山に戻ると、ひかるさんのお母さんが、こんなにきれいなちらし寿司を作ってくださっていました。「Sushi」っていうと、外国ではにぎり寿司や巻寿司を想像するのが普通ですが、ちらし寿司は日本の家庭やお祭りごと等でよく作られる一品。こんなに綺麗なご飯は、あまり知られていない日本の誇る家庭料理の一つだと思います。
龍馬は日本の伝統を愛しながら日本の近代化、国際化を進めた人物で、彼の着物+靴というスタイルは、今から見ても実にかっこいい。高知で、彼の自由な精神と新しい事へ挑戦する勇気に少し触れることができてラッキーな一日でした。そして・・・今までで一番おいしいカツオのたたき丼にも出会えたし、ね。