185-188日目 ヘルメットの中に小鳥が!!

Sep 18 • ブログ • 135 Views • No Comments

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Morning Feast in Hokkaido 北海道の超豪華な朝ご飯

前の晩のご馳走に続いて、雄武町のお母さんのボリュームたっぷりの朝食。鮭のことをこの地域では「秋あじ」と言うそうです。そして今が旬の秋刀魚。手前にあるこの牛乳、これ実はこのご夫婦のお友達で牧場経営をしている方が、生の牛乳を私に飲ませようと持ってきて下さったんです!左は冷たいの、右は温かいの。北海道の生の牛乳、本当においしい!みなさんの優しさでお腹も胸もいっぱいです。

北海道で自転車に乗っていると牛をよく見かけます。オホーツク海で黄昏れる牛さん、君の牛乳は本当においしかったよ、ありがとう。

A totally chill cow along Sea of Okhotsk オホーツク海で牛、黄昏れる

そして、雄武町のお母さんはお弁当も持たせて下さいました。自転車でお腹がすぐに空いてしまうので、とてもありがたく頂きました。やっぱり手作りのおにぎりが一番おいしい。この旅では色んな人におにぎりを持たせてもらったなあ。

A mom's lunch in Hokkaido! 北海道のお母さんのお弁当

お昼も食べて、ただひたすら淡々と自転車に乗っていた私の自転車のタイヤの左側に、ものすごい顔をした小鳥が一瞬目に入りました。

!?

ちょっと待った!今のは一体?!

興部(おこっぺ)という街の手前、田舎だけど大きいトラックがビュンビュン通る国道上で急ブレーキ。自転車をガードレールに立てかけ、歩いてさっきの場所へ歩いて戻ると、緑色のきれいな小鳥が目を大きく見開いて、くちばしを「アーーー!」と大きく開けた状態で立ちすくんでいました。怪我をしているのか何なのか、とにかくその顔があまりにも痛々しくて、とりあえず人差し指で頭をよしよししてみたけど逃げる様子もなく・・・。ここにいたらトラックに踏みつぶされてしまうのは時間の問題なので、とりあえずそーっと持ち上げて手に乗せたら、私の指にしがみついて飛ぼうともしません。北海道の国道で小鳥を片手に・・・どうしよう。

Rescued a little bird. It got better & flew off from my helmet in a while. 小鳥レスキュー隊になってしまった

とりあえずヘルメットの中に、ハンカチタオルを引いて、その中にそーっと小鳥を置いて、それをハンドルにぶらさげて興部の町に入りました。獣医さんはいますか、と町のJAで尋ねてみたら、牛や豚を見る獣医さんはいるけど、そんな小鳥を見る暇はないだろうし、というお答え。最もですよね、本当は自然の生き物は自然のままにしておくのが一番なのです。分かっています。でもあんな顔で道路沿いにうずくまって、しかもそれが人間の車にぶつかった可能性が高いのではないかと思うと、なんだかそんなに冷たくポイっとこの小鳥を捨てるのはあまりにも可哀想・・・。実は子供の頃に、同じくらいの大きさの、白内障だった小鳥を長い間飼っていたことがあって、小鳥にはとても弱いのです。(;_;)

この先の紋別の街にはペットの獣医さんがいると聞き、とりあえずそのヘルメットを肩から掛けるメッセンジャーバッグにうまくはめ込んで、私の前にちょうど抱っこする形におさまるようにし、その格好で自転車をこぎ始めました。周りから見ている人には、なぜ私がひっくり返したヘルメットを前に抱えて自転車をこいでいるのか不思議だったに違いない。

時速20kmくらいで風を結構受けるし、気をつけていてもやっぱり揺れるし、大丈夫かなと気にしながらヘルメットの中を時折覗いていると、10分くらいしたら小鳥の表情が随分良くなっていることに気づきました。あんなにあんぐり開いていた口が閉じて、目の表情も普通になってきています。さらに少しすると、小鳥が自分からヘルメットの中から出てきて前の淵にチョンと立ち、私と同じ前向きの体制で自転車の風を受けて進行方向を眺めているじゃないですか!

信じられない、いま、野生の小鳥が私と一緒に自転車に乗ってる!

スムーズに進む自転車で、小鳥が一緒に風を受けながら紋別へと向かって行きます。前代未聞の光景です。するとその瞬間、小鳥がパッと羽を広げて、道路の向こうの木へと飛び立ちました。ああよかった!大した怪我ではなかったのね!

ひょっとしたら、巣立ったばかりで飛ぶのに慣れていなかったのかな、自転車で風を受けて進むうちに、飛ぶ感覚が分かってきたのかな。そんな事を考えながら、とにかく元気に飛ぶ様子を見て本当にホッとしました。赤ちゃんが前のポケットから顔を出した親カンガルーみたいな状態で自転車に乗っていて、それはそれでちょっと楽しかった、今までにない小一時間でした。

紋別では、多分世界一巨大であろうと思われるカニの爪と一緒にピース。ああほんと、小鳥が無事に飛び立ってくれてよかった!!

G'mornin w/ THE BIGGEST crab claw you've ever seen! (see the car?) #cycling #Hokkaido #Japan

Comments! Yay!

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