33日目 アートに浸り日本の春を味わう熊本

May 17 • ブログ • 131 Views • No Comments

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熊本への到着がすごく素敵だったので、もう一日いることに決めました。めずらしくサイクル用ではない普通の服を着て(!)、街へ散歩にぶらぶら出かけることに。

すると、熊本の馬すじ定食が500円、という小さな看板を発見!ちょうどお腹も空いていたので、特に期待もせず、二階にあった小さな和食のお店に入ってみました。

このおしぼり、とっても日本なおもてなし。私たち日本人にとっては当たり前の事なんですけどね、海外の方達の中には、日本食のレストランに行った事のない人もいるので、こういうこともおもしろいと思う人がいるんですよ〜。

熊本と言えば馬肉。これって外国ではタブーに思う人達も結構いるんですけど、熊本に行ったらやっぱり食べんといけんとよ!これは前日からゆっくり煮込んであった、すごく柔らかくて美味しい馬すじの定食でした。このきれいで美味しいランチが500円はすごい。限定10食!ラッキー!

シンプルだけどすごく美しいなすのおひたし。この繊細な感じ、すごく日本だなあ。

なんと、この美味しい定食を頂いていたら、熊本の焼酎を2杯もおまけに出してもらっちゃいました、すごい大サービス!(しかもまだ昼間!笑)きれーいな青い切り子のグラス、ああ素敵。ああ美味しい。

熊本に乾杯!

このオーナーの料理人さんがすごく面白い方で、10代の時に料理の世界に入ってからのめちゃめちゃすごい話をたくさん聞けました。10年くらい前にも私のように日本を自転車で回っている人がたまたまやってきた事もあったそう。とても楽しかったので、後でまた晩ご飯を食べにくることにしました。

出る前に、そのレストランの横にあった、「角打」のお店を見せてもらいました。角打が何かを知らなかったので説明してもらった訳なんですが、北九州や一部の地域にある、立ち飲みできる酒屋のことだそう。仕事帰りの人達が通りかかりにさっと一杯飲んで行ったり、本格的に飲みに行く前にちょっと寄ったりする所で、労働者(や、または働いてないおっちゃん達も)が集まる、昭和からの庶民文化だと教わりました。とりあえず昼間なんで、ここでは見学だけ。:)

調べてみたら、酒を飲む升の角を、ぐいっと飲んだ後にカウンターにかつんと打いて置く様子が、角打の名前の由来であろうということ。ショットを飲むイメージと一緒ですね。

ところでお昼の後に急いで帰らなければならない理由があったのです。今回泊まっていたホステルは、実は染物屋さんもやってあるというおもしろい宿(中島屋)だったので、私も体験することにしていました。

この染めの技法は、ろうけつ染めといって、熱く溶けたろうで布に模様を塗り、その部分が白いまま残って、他の部分は自分の選んだ染料で染まるというもの。

何色の染料にしたと思います?・・・分かりやすい私。

手ぬぐいに、桜の円形を地球に見立てて、自転車を上に乗っけてみました。どうでしょ?伊平屋島で自転車に乗ってた時に一緒に飛んできた蝶々もイメージして一緒につけてみました。色がほんとに私の自転車と同じに仕上がってびっくり!

染め物師さんとの和風なアートの午後のあと、オーナーさんが自転車を見たいとおっしゃっていたので今度は自転車でさっきのお店に戻りました。晩ご飯と一緒に熊本の梅酒をちょっと飲んでみました。この梅酒っていうのも日本にしかなくて、外国では、和食のお店で「プラムワイン」と言って出されたりします。子供の時にこの甘い梅を食べてたのを思い出しますねえ。

熊本と言えば、馬刺!めったに食べる機会がないんですけど、熊本はこればい。にんにく醤油でいっただきまーす!

イトヨリと白子。究極に日本に浸れて、私一人で大喜び。日本に帰ってきて良かったぁー!塩だけのシンプルな味付けが、新鮮な魚には一番。ちょっとのっているシソの香りが、魚の熱で放たれます。

天ぷらになる前の山菜を見せてもらいました。たらの芽、竹の子、ふき。こんなに小さい竹の子って見つけるのが大変なんですよねー!

はい、天ぷらになりました。塩だけでどうぞ。後ろにある茶色い塩は、オーナーさんが沖縄から自分で持ち帰ってこられたもので、ほのかに黒糖の風味がする、すごくコクのある塩でした。(黒糖といえば、私の楽しい黒糖作りのストーリー、読んでない方はぜひどうぞ。)

オーナーのまっちゃんが、その貴重な沖縄の塩を、お土産にくださいました!本当にありがとうございますー!色んな物につけて食べてみたい。(和食 酔佳さん。熊本に行く機会があればみなさんもぜひ。)

晩ご飯の時は、カウンターの他のお客さんと一緒に食べられてすごく楽しいひと時でした。みんなで春の食材の話題で盛り上がり、熊本で捕れる季節のおいしい魚をたくさん教えてもらいました。

季節の変わり目を食べ物で感じることができるのは、日本食の素晴らしさの一つです。それに、季節の物って、その食べ物が一年のうちで最も栄養が詰まっているんですよね。自然が意図した時に食べるのが、体にも環境にも一番いいことなんです。

みなさんの今晩のご飯は何でしょう。季節のものは、献立に入っていますか? :)

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