1日目 家を出発して熊本へ!
やって来ました出発の日。頭痛に腹痛に心配で眠れない日が何日も続いた末、旅立ちの日や容赦なくやってきてしまいました。色々あって私の自転車は前日まで出来上がらず、それの心配もあってお腹の痛みで起きる日々が続き、荷物は揃っているのかも不安で、頭がぐるぐるする毎日が過ぎていきましたが、出発の前に祖父の仏壇にお参りしたら少し気持ちも落ち着いて、もう行くだけとなりました。
「大丈夫か?」「いや全然!」
最初の九州での6日間をアルバロさんとサイクルできたことは本当に幸運なことでした。何しろ自転車の世界は私には全く持って新しいことで、ましてやツーリングに行くなんて、すごいことを思いついたもんです。自分でも今から考えると、怖い物知らずとはまさにこの事。知らないからできるってこともあるのですが、それってこういうことかあ。これから先が大丈夫なのかと思うと同時に、わくわくするのも確かです。
出発して15kmで早速事件は起きました。十字路のど真ん中で、前輪の泥よけを蹴り上げてしまい、完璧に曲げてしまったのです。一瞬の出来事で何があったのか分からなかったけど、すぐに自転車に応急処置をしなければならない状態に。信じられない、ピカピカのさくらちゃん、もう壊れました。
パニアから修理の工具を探すために道ばたで座り込んで全てを出し、やっと見つけてアロバロさんに手伝ってもらってどうにか修理完了。ああぁ恐かった。さくらちゃん、ごめん。。。
早速ダメージを受けたさくらに乗って、さらに気をつけて乗り続ける事しばらくすると、お昼の時間に。ああ助かった!休もう!!
お母さんのおにぎり!これほどおいしい物はない。日本はやっぱりおにぎりだ!しかも今日のおにぎりは、かなり凝っているのです。ちょっと前にテレビでグッチ裕三さんが作っていた、天つゆにつけた天かすとねぎを混ぜたご飯という、なんとも通なおにぎりをうちの母が作ってくれました。おにぎりの横にはたくあんと、父が作ってくれたふわふわの卵焼き。幸せ者だなあ私。。。嬉しいの一言で、出発間もないものの既に色々あった私には、両親の愛がこもったお弁当に心の中で涙が出ました。
60km程で熊本城のふもとに到着し、もう待ちに待ったビールで、この日までの心配と疲れを吹き飛ばしました。
熊本と言えば、からしレンコンと馬刺などが有名ですね。馬刺はそう食べる機会がないのですが、おいしかったです。
「ぐるぐる」熊本のネギをぐるぐる巻いた上に酢みそがかかっていました。
地元で取れたたこの煮付けは新鮮でおいしい。
ちょっと韓国風ですが、お鍋も食べちゃいました。材料はすべて熊本の地元物です。牛肉、きゃべつ、もやし、そしてちょっとキムチがのった上から、甘いだしベースのたれをかけて召し上がれ。
この酒瓶、2升半もあってでかかったので、店長さんと写真撮りました。:)
これは飲んでませんよ。
天気の中を自転車に乗って遠出しておいしいご飯を食べる。
心配することなんて何もなかったんじゃないの?
色々あるけど、楽しい旅が始まりました。