29-30日目 サプライズ愛情弁当と独り占めのブルートレイン
新しい友達とおいしい夜桜のお花見を楽しんだ次の朝、鹿児島市を出発すべく起きて階段を降りて行きました。階段の下の玄関に、小さな黒い紙袋と一緒にメモ書きが置いてありました。
英会話教室の仕事場に泊めてくださったジーンさんが、なんと私の為にお弁当を作っておいて行って下さっていたのです!おにぎり、卵焼き、ウィンナー、ミニトマト、苺とりんご。バランスの取れた愛情弁当が私を待っているとはまったく予想もしていませんでしたし、袋からこぼれ出てくる愛情に、一人で「うわ〜〜〜!!」と一人で叫ぶ私。小さな手紙には、出会えた奇跡への喜びと、安全な旅への祈願が書いてあり、それはもう素晴らしい一日の始まりになりました。
お子さんと教師のお仕事がありながら、忙しい中私を受け入れてくださってお花見までしていただき、更にお弁当まで!日本は、そしてこの世界は、こんなにも愛情と優しさに包まれているんだと、またしても気付かされた鹿児島の朝です。一人旅に出ることへの恐怖が、これまでに出会った人達の優しさでいつの間にか吹き飛んでしまっていました。この自転車の旅で、日本中の美味しいものよりもさらに素晴らしいのは、人の温かみだと常に感じ、日々感謝を忘れられません。
鹿児島を北上して行く間、ずっと桜が満開でした。桜のトンネルや川の両岸いっぱいに咲く桜。日本の春は本当に美しい。自転車でその中を通るのは本当に最高で、桜の香りに包まれて乗り続けました。
道の途中では竹の子を売っているスタンドもありました。日本に春の訪れを桜と共に告げるおいしい食材ですね。
春はどこもピンクでいっぱい!芝桜が一面に植えてある所にも通りかかりましたよ。
トンネル内に自転車で行くのはやっぱり怖いです。
鹿児島市から阿久根市に向かって行く途中でサーファーを発見。この辺はビーチもすごくきれい。
カサゴの味噌汁定食。つけあげ(さつま揚げ)のミニボールも付いてます。甘くて美味しい。
この辺でまた有名なのがキビナゴ。これは酢の物です。
この日の夜は、阿久根市のライダーハウスに泊まりました。なんと、昔の寝台列車、ブルートレインに1500円で泊まれちゃうのです!一人で大はしゃぎする私。
ブルートレインは暇な一日だったらしく、私一人でこの寝台列車2両を独占状態でした。
このライダーハウスはビゴップというNPOの団体さんが経営されています。そのみなさんがすごくいい方達で、なんと二日続けて地元の食材の手料理の晩ご飯をごちそうしてくださいました!
阿久根市もまた、海の幸がおいしい港町です。このおいしいご飯を作ってくださった方は料理人であり漁師さんでもあるんです。お酒がすすむメニューがたっぷりと!
実はこの方、魚のうろこからコラーゲンを抽出して賞をもらったりしてある結構すごい方でした。それを焼酎に入れてもらって頂いたりもしちゃいましたよ!もうこれで、日焼けしまくっている私の肌も、すべすべに!
薩摩焼酎+コラーゲンなら、飲んでも後の罪悪感はゼロ♪
ビゴップのこの方もすごい人でした。アンデスの笛の楽器、ケーナをご自分で作ってあって、しかもめちゃめちゃ演奏がうまいんですよ!!子供達にケーナ教室をされる事もあるそう。それだけでなく、手作りのカスタムナイフ(スイスアーミーナイフのような感じので、すばらしい装飾のナイフ)も作る凄腕のアーティスト!しかも農家もしてあって、話しだしたらネタが切れないすごい人ないんですけど、晩ご飯と二日目のバーベキューにも誘って頂いた、優しいお方でした。
お昼に食べた阿久根の寿司は超新鮮!
鹿児島の醤油は日本の他の地域よりも甘いのが特徴。だから、テーブルの上には甘いのと普通のが置いてありました。
二日目のバーベキューの晩にも、新鮮な魚がいっぱい!
鹿児島の有名なさつま芋。火山灰が多く含まれる土でできた薩摩芋は、甘くとろけるおいしさです。
鹿児島の人たちは、薩摩芋よりもさらに甘く優しい素晴らしい方達でした。そんな所だから、お醤油も甘いのかな?とか思っちゃったりして。本当に、街中がスイートなのが、鹿児島県でした。
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