21-22日目 なりきり黒糖職人の自転車には巨大イカ!!

Apr 24 • ブログ • 161 Views • No Comments

1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (No Ratings Yet)
Loading ... Loading ...

この日は古宇利島へと自転車で向かいました。古宇利島って、名護から結構近い小さな島で、すごくきれいな大橋を渡ってすぐに行けるんです。お世話になっていた今帰仁の大城さんのお宅からも自転車ですぐの所です。しばらくご無沙汰していたお日様に照らされて、なんて最高のサイクリング日和。

橋の上で、自転車の釣り人を発見。何が捕れるのかと訪ねてみると、

「イカだよ。一緒に探すかい?」

15分くらい一緒にイカを探しながらおしゃべりしました。おじさんが飼ってるヤギとか、最近飼い始めた馬とかの話とか。そんなことやってたら3匹のイカが泳いできた!

・・・でも遠すぎて釣れません。
(ところでイカって生きてる時は1匹2匹って数えて、市場に出てから一杯二杯って数えるって知ってました?!私、昨日知りました。全部、杯で数えると思ってた!)

おじさんに、とりあえずあっちの古宇利島を一周したいからそろそろ行かなきゃ言うと、そのおじさんは、あと2時間くらいここで釣ってるから、もしもイカが釣れたら私にあげたいと言ってくれました。うひょーほんと?!とりあえず、帰りがけに会いましょう、と言って島の方へ。

そして古宇利島で、ちょっと座って一息つこうと思って「茶屋」と書いてあるところへ入りました。

「こんにちはぁ〜〜〜」

シーン。

あれ、誰もいないやん。茶屋って書いてあるのに。

と思ってきょろきょろしてたら、隣の建物から蒸気が出てきているのが見えたので、とりあえずそっちをのぞいてみると・・・

そこは黒糖を作っている工房でした。オーナーのおじさんに、

「外にあなたくらいの年の大阪の女の子が仕事してるよ、会っておいでよ」

と言われたので、どれどれと行ってみると、大量のサトウキビを搾る機械にキビをバリバリ入れている女の子を発見。ちょっと話していたら私にもやらせてくれました。

バリバリバリバリーーー!
おおおぉぉぉーーー(←私の声ね)

搾られたサトウキビの汁は、パイプを通って建物の中で火にかけられて煮詰められ、最終的に黒糖へとなっていきます。

このプロセスの途中の液体を飲ませていただきました。甘くてあったかい、優しいサトウキビの味。前日の喉の痛みがまだ残っていたのですが、それが和らげられました。黒糖って疲れをとるのにも効くらしいですよ。

「これを飲んで、そこで寝て休んでなさい」

なんと、すぐ外にあった手作りのハンモックで一休みさせてもらいました。屋根もハンモックも全てが手作りで、古い釣り船とロープを再利用して作ってあることに、ハンモックに寝てる時に気づきました。

ハンモックでゆらゆらしながら甘い黒糖の香りに包まれて、鳥と海の音の中でうとうとする沖縄の午後。なんて至極のひととき。

一時間くらい休んだ後、さーたーや(その黒糖やさんの名前)さんの向かいにあるお店に、おいしいと聞いたウニを食べに行ってみました。

ちょっとこれ、なんと豪華な!わお、ビューティフル!!!

たこ、うに、島ぶどうの三食丼。島ぶどうがプチプチはじけて、口の中がお祭り状態!なんて気持ちいい食感の海藻でしょ!見かけもかわいい、ほんとにちっちゃいぶどうみたい!

そんな美味しいお昼ご飯の後、釣り人のおじさんのもとへ自転車で行くと、

「今日は何も捕れなかったんだ、でも冷凍庫に入ってるイカをあげる」

と言われ、え、ほんとに??そこまでしてくれるの?!沖縄ってすごいとこだ。

そのおじさんの家まで二人で自転車で行って、なんとほんとに冷凍されてたイカを頂いてしまいました。すごい。白いビニール袋に入ったイカを自転車の後ろの荷台にくくりつけてくれました。こんなことってあるのね、この旅はほんと色々あるねえ。

これがそのおじさんの自転車。年期が入ってる所が何気にかっちょいい。

黒糖職人さん達が、砂糖が固まるから4時頃に戻っておいでと言っていたので、イカを積んだ自転車で、またしても古宇利島に上陸。もう橋を3回も行ったり来たりしてるよ。

さーたーやさんに戻ると、黒糖作りの時に一番おいしいという部分をもらいました。鍋のへりにつく、この固まりのところが、こくがあってほんとおいしいんだって言われて食べると、ほーんとだ。まだ温かくて水分もちょっとあって、甘くて深い味!

オーナーさんが、中においでと言うので入ると、なんと一緒に黒糖を作らせてもらえちゃいました。ここでは、火から下ろした液を混ぜながら冷やしている所です。冷えるにつれてゆっくりととろとろになっていきます。

固まった大きな一枚の黒糖を、新しい友達のあゆみちゃんと一緒に、一口サイズに切ります。

チョコレートみたいでしょ!?この甘い最高の黒糖を、お土産に袋いっぱいいただきました。わー今日はすごい日だ!!色々もらっちゃったよ!!!

そして大城さんのお宅へ戻り、白いビニール袋を大きな笑顔で大城さんに差し出しました。お世話になってばっかりだけど、今日はあげる物があります!と。(人からもらった物だけど)

大城さんが袋を開けると、なんとほんとに巨大なイカが、どかんと入っていました。私はてっきりもっと小さいのが3杯くらい入っていると思っていたので、大城さんと一緒にこのサイズにすごく驚きました。2キロ近くあったんじゃないかな!?

この白イカちゃんは次の日の夜、大城さんの素晴らしい腕前で、美味しいイカ汁へと変身しました。イカスミの入った、真っ黒いおいしいイカ汁。イカがやわらかーいの!沖縄ってほんと色々おいしいものがあるなあ。そして私、みなさんにこんなに良くしていただいて、幸せ者だなあ〜〜!あんなに大きなイカだってもらっただけじゃ食べられないし、大城さんにも大感謝です。

お茶と黒糖をいただきながら、私のすごい非日常的な一日のこと、新しい友達、巨大イカや黒糖作りのことを話しました。そんなこと地元の人もやったことないよー、って言われたんですけど、それこそが自転車に乗ると起こる、不思議なマジックなのかもしれないです。(^^)

Comments! Yay!

« »

%d bloggers like this: