4日目 鹿児島県土川の優しいご夫婦に泊めてもらう

Mar 25 • ブログ • 134 Views • No Comments

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温泉の夕食の後は、温泉から歩いて1分の所にあったきれいな公園の、竹でできた巨大な雪ん子笠の中にアルバロさんのテントを張って寝ました。写真にも見て取れる通り、なんという完璧な寝床!トイレも真横!(笑)

アルバロさんは言いました。アフリカではこういう所にはお金を払って泊まるんだよ、と。日本すごい、これ置きものだよ。観賞用だよ、誰かの家じゃないよ。まだ新しい公園のようで、手作りの巨大な置物がたくさん飾ってあり、その周りには花がそれはもうきれいに植えてあって、子供達がソリで滑れる人口草の斜面までありました。

ゲゲゲの鬼太郎、ポニョ、侍のカブトの形などさまざまな巨大オブジェがありました。朝からそのいくつかを作ったという地元の集落のおじさんが、自作の置物の写真を撮りにきたのでお話を聞いたところ、これをやったのは2回目だそうで、同じ長島の島の反対側にももう一つ同じような公園があるということ。まさかその一つの中で寝る人がいるとは予想だにしなかったでしょうね・・・。

荷物を詰めていると、公園の向かいに住んでいたおばさんも散歩にやってきました。
「お湯いる?知ってたら我が家の空き部屋に泊めてあげたのに」
と優しく声をかけていただき、煙たい顔一つ見せず、まあなんと素晴らしい地元の人達であったことか。大変お邪魔いたしました。

前日に好物のみたらし団子をスーパーでゲットしておきました。太陽を浴びながら公園で朝ご飯しました。夜は雨降って干してた洗濯物ぬれちゃったけど、朝日と自転車の後ろで乾いたので助かりました。いい天気に恵まれて嬉しい!

なぜか分からないけど、この辺では色んな物が巨大でした。山を越えている時、巨大スヌーピーにも遭遇しました。さくら、長島の山の中でまた新しい友達を作りました。

巨大なポニョとスヌーピーも良かったけど、もっと良かったのはこの日のお昼ご飯でした。山越えの後に、今までの人生で一番うまいウニ丼にたどり着きました。黒の瀬戸海峡のウニ丼、1月から3月までの限定メニューだそうで、ギリギリ間に合った!!やった、3月に出発してよかった!!!甘くてとろっとろ、背中が登りで痛かったけど、これで痛みは一気に吹っ飛びました!

地元のタコと山菜のおひたしも、とっても新鮮で美味でした。

しめじのお味噌汁。しかしただのみそ汁ではない。天草地方のみそ汁は、鯛のだし汁と白みそで作ってあって、最っ高に豪華な味!!前日の夕食のみそ汁もそうでした。一口すすった後に、ん?これ、鯛の味がする!!と目を見開いてしまいました。あああ天草、長島、本当に大好きになりました。絶対また来たい。

かなりでかめのらっきょうが、テーブルにてんこ盛りで置いてありました。らっきょう食べ放題。スペイン人のアルバロさん、らっきょう食い過ぎだよ。20個くらいボリボリ食べてるよ、やりすぎだよ。初めて食べたらしいけど、かなりはまっちゃっていました。

誰かが大量に飲んだ後のビールで、巨大カジキの像が作ってありました。すごい、完璧な仕上がりだ。キラキラきらめいてるよビールの空き缶達!

神聖な鳥居が海の中の岩ににぽつんと立っていました。日本ではこの様な景色がたくさん見受けられます。これから自転車に乗って行くうちに、もっとたくさん見るんだろうなあ。自然に感謝する日本の心を、もうこの何日間で何度見た事か。神社やお地蔵様やしめ縄を、ありとあらゆる所で目にしています。

鹿児島の人形岩です。

傾く太陽をじっと見つめる人形岩。きらきら光る水面に静かに堂々とたたずんでいるその姿を見て、とても心癒されました。

人形岩を見た後、さくらも丘で一休み。今日は登りがたくさんあったもんねえ。

登り下りを繰り返した後、段々と暗くなってきたけれど、次の町にはまだたどり着けていません。予想に反してこのあたりには全くお店がなく、段々心配になってきました。やっと一件小さな商店を土川という場所で発見し、そこのお店の方に、近くに温泉か食堂がないかと聞きました。しかし、その先7キロほど山を越えないとないよ、と言われました。お腹は空いてるし、もう暗いし、これからもう一つ登るのは危ないと思い、どうしよう、と話していたら、レジの裏の自宅から、おじさんが顔をひょっこり出しました。

「散らかってるけど、うちの本家がすぐそこにあるよ。誰もいないから、そこに泊まったらどうかね?」

うわー、なんて優しいんだ!!お言葉に甘えて、その商店の方の本家にお邪魔させてもらうことになりました。そしてそのご好意はそれだけにとどまらず、何と梅干し入りのおにぎりまで作ってもらいました。こんなことってあるの!

あまりの空腹に、食べる前に写真を撮り忘れ、これがその気づいた後の写真です。知らないおじさんの愛のこもった暖かいおにぎりと、突然お世話になった家の日本のこたつに足を突っ込んで、なんて幸せ者なんだろうとほくほくしながら夜を過ごしました。

鹿児島の方言は、とても暖かくて響きがすごくかわいいんです。その土川の商店のおじさんとおばさんの優しい鹿児島弁の言葉に、心暖められて眠りに着きました。

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