38-39日目 人生で一番甘かった佐賀県武雄市のいちご
諫早市の大叔父と大叔母にさよならした後、佐賀県へと向けて出発しました。小さな島にある長崎空港へ向かう長い橋を通り越し、段々畑がある山を自転車で登ります。 この日の目的地まではもう少し。全国的にも有名な佐賀県の嬉野温泉を通り越し、山を下って行った後に、麦畑にあった木に自転車を立てかけて、少し休憩することにしました。 広がるきれいな農地と私以外に、たまに通る車以外には誰もいません。風に揺れる青々した麦畑の横にちょこんと座って大好物のおはぎを食べる私。きれいな自然に囲まれて、自分がとても小さく感じられます。黄緑色の若い麦が、そよそよ吹く春風に優しく揺れて、ふわふわと柔らかく見えました。 そこへ車が一台やってきました。でも私は反対側を向いて座っていたので、私のすぐ後ろで停まったことにも、特に気付きもしませんでした。 「こんにちは!」 誰かに話しかけられるとは思ってもいなかった私は、振り返って慌ててこんにちはと言いながら顔を上げました。オレンジ色の上着を着た、同い年くらいのお兄さんが立っていました。私が振り返るとすぐに、お兄さんは言いました。 「いちご食べますか?」 「い、いちご?」 休憩モードから切り替わる暇もなく何が起こっているのかよく分からないまま、とりあえず反射神経で出てきた言葉は、「はいっ!」 彼は、佐賀県武雄市のいちご農家の方でした。私が、たまたま彼のいちごのビニールハウスの近くで休憩していた所に、いちごの水をお兄さんがチェックしに来たのです。 お兄さんはグリーンハウスに入って行って、両手一杯にいちごを摘んできてくれました。一人で座っていた所にこんなことが起こるなんて、信じられませんでした。自転車の人達は近くのコンビニの駐車場とかでは見かけるけど、ここで休憩している人はめずらしいと言われました。私は、ここにあった木とお地蔵様が、トトロの一場面(以下ビデオ)みたいで、休みたくなったと言いました。 武雄市で新しくできた友達が作った甘いいちご♪ 「苺も生き物だから疲れるんですよ。だから、水にブドウ糖を入れてあげたりして、様子を見てコントロールしながら甘く育てるんですよ。」 確かに甘くてハッピーな味のいちご達。食べていると自然に笑みがこぼれます。他にも色々な作物や学校給食用にも野菜を育てながら、一歳ちょっとのお子さんとご家族と近くに住んでいるとのこと。 今日はどこまで行く
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