78-81日目 水に呼ばれて琵琶湖、彦根、関ヶ原
水には不思議な力があると思う。左右を囲まれた道から、大きく開けた水辺へ出た時の爽快感と言ったら、それが湖であれ海であれ、目も心も一緒に大きく開いてエネルギーをもらえる気がします。 大好きな京都で私のサイクルウェアのスポンサーさんのお宅に一週間近くもお世話になってしまい、もっと長いしたい気持ちを押さえて彦根へと向かう時が来ました。美しい古都から日本一大きな湖、琵琶湖沿いのサイクリング。ウィンドサーファー達が自然の力を楽しんでいる姿を横目に、私はそれに真っ向から自転車で立ち向かって進んで行きました。サイクリングも後ろ風が吹いている時はウィンドサーフィンみたいな感じでぐいぐい押されて気持ちよく進むものです。がしかし、それが自分の行きたい方向かどうかはまさに風任せでして・・・。 水がたっぷり入ったきれいな田園風景の中を通って、この日の目的地は彦根城。お堀にはかわいい白鳥の家族が3羽のふわっふわのひな達一緒にと気持ち良さそうに浮いていました。(お城は白壁と木々の上に小さく見えますよ) かわいいと言えば、日本各地のゆるきゃらマスコットブームはすごいですね。ハローキティーに留まらず、キャラが次々排出されて愛される現象は、日本独特な文化です。私も各地でいろんなキャラクターを目にしました。人気のひこにゃんをちらっと見てみたいと思っていましたが、時間と天気が合わず、とりあえずこんなひこにゃん看板でまあよしとしました。昔の武将達は、まさかひこにゃんなる猫が兜をかぶってこのお城を宣伝する将来が来るとは夢にも思わなかったでしょうね。 さて滋賀県に来てお腹を空かせていた私には選択肢がありました。有名なふな寿司か、はたまた近江牛か・・・。自転車で強い向かい風と戦った私は、近江牛カツでタンパク質摂取!神戸牛、松坂牛または米沢牛と並んで日本三大和牛らしいですね。 彦根からは、関ヶ原を通って岐阜県へ向かいました。1600年の関ヶ原の戦いで名を馳せる小さな町で私の目を惹いたのは、高い煙突の伸びた黒くてかっこいい建物。これはたまり醤油の会社でした。 醤油にはいろんな種類があることは海外ではあまり知られていません。もともと1600年代中盤まではたまり醤油しか存在しなかったらしいのですが、3年もかかるその製造が需要に追いつかず、濃口、薄口の醤油が順に作られ今に至るようです。 そして岐阜県大垣市に差しかかると、
Read More